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A.コラム アーカイブ

2004年04月09日

加賀友禅作家(故人)

能川光陽(故人) 明治33年(1900)~平成8年(1996)


毎田仁郎(故人)
明治39年(1906)~平成5年(1993)


水野博(故人)
大正7年(1918)~昭和54年(1979)
水野氏は店主が尊敬する作家の一人です。
存命中には若向きの訪問着、留袖をよく扱ったのですが、その色づかいの上品な華やかさはいまでも忘れません。
当時、加賀友禅の若向きといえば大柄の紅い花などで若さを表現する作品が多い中、
色を抑えたやわらかな、現在でも受け入れられるような色調に感心したものです。
多色を使いながら調和が取れて温和な雰囲気が大好きでした。
また、店主が大好きだったほんの数えるほどの椿で構成された訪問着には、
間というか空間の大切さ、着物の柄は着てみての評価ということを学ばせていただきました。

木村雨山(故人)

明治24年(1891)~昭和52年(1977)
重要無形文化財保持者昭和30年(1955)認定
加賀友禅が今日のように全国的に認知されるようになったのは、天才 木村雨山が昭和30年に人間国宝に認定されたことによると言っても過言ではないでしょう。

2004年08月23日

自分の寸法を知る

「着物は痩せても太っても融通がきく。」は間違いです。

呉服屋がセールストークで言う場合があるかも知れません。(^_^;
しかしそれは、洋服に比べれば余裕があるぐらいと思って下さい。
多少寸法が合わない場合でもプロに着付けを頼めば、それなりには処理しますが、着心地も、見た目も良くはありません。

お若い時には、ほっそりとしていても、少しずつ体型がふくよかになる方がほとんどです。
その場合、まず身幅が狭くなり、身丈も短く感じます。
それを無理して着ていると苦しく、身幅がはだけそうで美しくは見えません。
無理に着付けていると、ヒップに余分な荷重がかかり、縫い目がほころび、ひどい時には生地が裂ける場合があります。


寸法の見直しは

若い時に決めた後に、30代から50代位までの間にもう一度、さらに50代過ぎてから一度見直すというのはどうでしょう。また、極端に体型が変わられた時も見直して下さい。
また、着物を新しい寸法に仕立て直す時には、襦絆、羽織、コートなどの裄や袖丈も見直さなければいけないので、計画的に見直して下さい。

2004年09月23日

自分で着る

まずは「自分で着る」ことです。
せっかくある着物も自分で着られないではもったいないです。
難しく考えすぎないで下さい。
昔の人はみな自分で着ていたわけで、面倒ではあっても難しいことではありません。
とくに男の着物の場合は、女物と比べるととても簡単です。帯結びさえマスターすれば覚えたも同然です。

自分で着られると言うことは、
着付けの構造が解るということですから、ちょっとした「着崩れ」を直せます。
自分に最適な「着心地」が判るようになります。というより人任せでは「着心地の良い着付け、悪い着付け」の違いがなかなか判りません。
着心地の良い着付けが判るようになると、自分に最適な「仕立て寸法」も判るようになります。

着付けは「慣れ」です。「慣れ」につきます。
月に何度か着れば忘れることはありませんが、着付け教室で何万円払っても何年も着なければ忘れます。
身近に教えてくれる人がいなくても、「自分で着る」だけならばビデオやDVDで充分です。
現に、当店でゆかたをお買上げになった高校生は、差し上げたビデオ(なんと600円)を観て頑張って、翌日着姿を見せに来てくれました。さすが初めてですので、アドバイスする点もありましたが、1ヶ月後にはサマになっていました。

現在では、着付けといえば着付け教室に習いに行くのが一般的ですが、着付け教室で学ぶなら、事前に一度授業風景を見学させてもらい、一人の先生が一度に何人程、どのように教えるのかを知るっておく方が良いです。
無料の教室というのもありますが、裏があると考えた方が無難です。勉強会と称して反物の販売会に連れて行かれて買わされるケースもあります。

2004年11月25日

二木秀樹さん

二木秀樹さん 当店もお世話になっている金沢の二木調整店の二木秀樹さんが「現代の名工」に選ばれました。

おめでとうございます。 
 
染物の色補正はもちろん、シミ抜の技には敬服します。
生地がカビなどによって変質したり、極端に弱くなっているもの以外ほとんどのシミを落としてもらっています。
シミ抜といえば、「俺の仕事は、仕事をしたと判ってはいけない。仕事をしたと判らないようにやるのがシミ抜の仕事だ。」というような台詞を何かのドラマで観ました。

2005年06月01日

竹内結子さんの半衿

「春の雪」のクランクアップ会見で着ていた竹内結子さんの振袖からガバッと出ていた(^_^;刺繍半衿(たぶん刺繍)がすごかった。
大正初期の貴族社会の令嬢役ってことだから衣裳には期待していましたが、久々に豪華な半衿を見ました。
青緑っぽい振袖もイイ感じでした。

2005年08月06日

店主の和装事情

これから書こうとしているのは、一般の方々よりは着物を着る機会が多いと思われる(^_^)店主とその家族の着物生活の実態です。
人柱的実験や、究極のズボラもやっていますので、参考になさる方は自己責任でお願いします。 
 
店主の着物生活の必須アイテム
「そうび」・「パールトーン」・「ローズカラー」です。 
 
「そうび」 そうびは、強力な防虫、防カビ能力に除湿脱臭能力をプラスした新しい保存剤です。
正絹の着物の大敵は湿気、カビです。
経験上、正絹物が虫に喰われることは絶対ではありませんが、少ないです。
ウールは虫に喰われる危険性大です。今ではほとんどウールものは持っていないのですが、以前はウールと正絹ものは箪笥を別にしてウールには強力な防虫剤を入れていました。
店主の箪笥の引き出しは浅いのですが、一段に「そうび」の有効期間に半年の差のあるものを1枚づつ入れてあります。そして1年経ったものは廃棄して新しいのを入れています。(「そうび」では有効期間は開封後約6ヶ月となっています。)
それでもなにかの事情でカビ臭くなったりする物もあるのですが(^_^;、その時は新しい「そうび」を着物の入った文庫紙に入れておくと(この時「そうび」が直接着物に触れないようご注意下さい。)2ヶ月くらいでカビ臭さは消えます。
カビ臭さが取れたからといって、カビが死滅したとはいえませんが、店主の場合そのままでも被害甚大になったような経験はありません。
※お客様には万全を期して、早急な調整屋さんでのカビ取り、カビ止め加工をお薦めしています。
この時大切なのは、カビ臭くなった着物が入っていた文庫紙は捨てて新しい文庫紙と交換することです。そうしないと文庫紙にカビの胞子が残っていてまたカビが繁殖することになります。
 
 
「パールトーン」 店主や家族の着物には木綿や何枚かの紬を除いてすべてパールトーンをしています。着る機会の多い者にとってはパールトーンの気軽さ、安心感は絶大です。日々の汚れも水溶性の物なら濡れタオルや水で大体は落ちますし、ちょっとした油性の汚れもベンジンで取れます。このケアをするために裏地にもパールトーンをしています。そして、シーズンオフにまとめてアフターケアに出しています。  
 
「ローズカラー」
は、志野久美子さんという方が発案された、長襦袢の衿部分と本体をナイロンファスナーで着脱可能にし、半衿を付けたままの衿部分だけを本体からはずして洗えるという裁縫嫌いには夢のような商品です。
普通のお仕立てをしたお手持ちの長襦袢にも加工が可能です。
現在、店主と息子の長襦袢は順次ローズカラーに改造中で、今後作る長襦袢もすべてローズカラーにする予定です。
女性陣はプライドにかけて(^_^;ちくちくと半衿換えを実行。必至に抵抗中です。
ローズカラーはファスナーが共通なので息子と衿を共有してます。
男物は着物の色によって半衿の色も変えるのでとても便利です。
単衣襦絆の場合も、衿部分さえ余分に作っておけば塩瀬、絽どちらの半衿でも着る時に選んで簡単に換えられます。
また泊まりがけの時などは、余分に半衿部分を持っていって汚れたら取り替えて、ハズした衿だけ洗っておけばOK!
店主と息子は徹底的にずぼらをきめこみますので半衿はポリエステルのものを付けてあります。
女性用の白衿には洗える正絹半衿を付けています。

2005年09月02日

いまさらながら

まだ日中は暑い日が続いているとはいえ、夏が終わったこの時期に「七緒」のvol3をamazonで買いました。
というのも、特集のタイトル「ゆかた以上、着物未満」が気になったのですが・・・ 七尾Vol.3 amazon.co.jp当店でも、ゆかたから着物に入るというのは賛成。
一度も着物を着たことがない人がいきなり振袖はキツイでしょう。
しかも自分が着もしない、経験不足な人に着付けられたりしたら・・・
ということで(粗悪品の氾濫は腹立たしいですが、)昨今の”ゆかたブームは”歓迎!まぁブームというのは”去る”ことが前提なんで寂しい気もしますが、ゆかたをとっかかりに着物に興味を抱く人が少しでも増えてくれればと思います。
そして「ゆかたの次」「ゆかた以上」を考えるんですね。
しかし、これがなかなか難しい。後始末の煩雑さ、価格の問題がネックなのでしょう。
それで「着物未満」です。
ゆかたと同類の木綿や、紬の単衣に可能性を感じます。 5,6月くらいから木綿の単衣の着物、値頃な紬の単衣あたりを着て、夏には綿や麻混のゆかた、秋になったらまた単衣木綿や単衣の紬に戻るってのは着物のとっかかりとしては良いんじゃないでしょうか。
後始末の煩雑さはクリーニングとパールトンで解消し、着付けは600円の着付けビデオやDVDを見ながら何回も着て慣れていただく。
着付けは慣れと観察!これでうまくいかないかなぁー(^_^; あれっ?タイトルコピーの「ゆかた以上、着物未満」以外「七緒」の内容に少しも触れてませんねー。そんな奴です、私。

2005年09月07日

職人技

つくづく思うのですが、日本の職人技というのはスゴイ。
世界的に通用する”技”が、最先端技術に、家電産業、自動車産業にも貢献している。
そのような技が小さな町工場の一隅でも生み出され、伝承され、発展している。  
 
 
いっぽう、同じ日本の技術(技)でありながら、伝統的産業の職人技はスゴイにもかかわらず衰退しつつある。
それにはライフスタイルの変化、伝承の断絶、使う側が使い方を知らない状況、そしてなにより経済効果優先の社会が衰退に拍車を掛けている。 
 
日本古来の職人技は”手間”の世界だと思う。
自然から作り、使ったり年月を経ることで色や形を失い自然に帰ることを前提にし、
むしろその過程を愉しむために手間をかけて大切にする世界における”技”ではないだろうか。

2005年09月30日

家紋を楽しもう

冠婚葬祭でくらいしか意識しなくなった家紋。
しかし家紋は一族のエンブレムというだけではありません。
日本の伝統文様として欧米人も高く評価する洗練されたアートです。
有名な話として、日本で人気のルイ・ヴィトンのモノグラムは日本の家紋を参考にしたデザインと言われています 。
家紋
家紋は、平安時代には家の紋というより、貴族の身印として持ち物等に自身のマークとして用いられていました。
その後武士の時代には、戦場で敵味方を区別する旗印という単純な意味でも使われました。
元禄時代には、役者や遊女が競って紋を付けたことから、庶民も好みの紋を選んで大流行しました。
ファッション、遊びの文化として脚光を浴びたのです。  
 
現代の我々も家紋を冠婚葬祭専用のものと考えず、自分を表現するシンボルとして楽しんでも良いのではないでしょうか。
先祖伝来の紋を定紋、自分流の家紋を替紋として現代の生活に取り入れて自由に楽しんでみましょう。

これも

昨日、七緒のvol3を買ったと書いたのですが、じつはvol2もいっしょに買いました。 その理由が、amazonは1,500円以上買うと送料が無料なんですが、この七緒1,400円なんです。(^_^) この送料が無料になるに惹かれてvol2も買うという本末転倒、おバカな行動にでたのです。

2005年10月10日

男の着物

男の着物といえば何を思い浮かべるでしょうか。
ちょっと以前は大島のアンサンブル、最近は紬の反物でしょうか。


店主がお薦めするのは御召の着物と羽織です。

良い御召(高価という意味ではありません)は、シワになりにくく着崩れしにくい着物です。
その他、軽くて丈夫、上品で適度な光沢、シャッキリとした着心地、湿度の高い日本において快適な着心地、
生地がくっついたり、滑りすぎたりせず着崩れしにくい、という特徴を持っています。

着用シーンがひろいのも御召の利点です。
紋を付ければ略礼装として、お茶席にも、こういうといかにも堅苦しい着物と思われがちですが、店主は仕事着、遊び着として御召を着ます。(洋装でたとえればジャケット姿というところでしょうか。)
細かい縞や格子、無地を選べば礼装以外はオールマイティーと言えるのでは?

2005年10月11日

下着から

なんか急に寒くなって、昨夜女房と二人の袷を準備しはじめました。
日中はまだ単衣でもいけそうなんですが(^_^;  
 
暑い寒いの調整はやはり下着からですね。上に着込んだり、地厚すぎる着物を着たりすると正絹でもやはり重く感じます。
そのてん絹の下着は偉い!まず軽く、暖かく、しかも蒸れがない(少ない?)んで、少し暑いかなと感じる時でも不快感は少ないです。
男達はロングパンツと七分袖のシャツ、それに正絹襦絆を着ればもう怖いもんなしです。
女性は我慢強いというか、あまり感じないようですが、袖、裾からのスースー感って男はけっこう感じるのです。
うちの女性陣は基本的に正絹ユニペッチか正絹和装スリップ、それでも寒いとなれば下に美容のキュロットペチコートやキャミソールを着けています。

2005年11月23日

絹の特徴

●『絹』は18種類のアミノ酸から成る蛋白質のフィブロインが主成分の人間の皮膚の成分に似た人に優しい繊維で、肌に接してもトラブルを生じることがほとんどありません。
長さが驚異的に長く、細い繊維の特徴により、薄地織物や緻密な組織の織物を作ることが出来ます
断面が三角形で光を反射するとプリズムのように光を反射し、美しい光沢を示します。
弾力性が高いので、柔らかくて腰があり、細かいすき間がたくさんあって、吸湿性・放湿性がとても優れています。
保湿性が高いため、水分により静電作用が起こりにくい特徴もあります。
保湿性・吸湿性・放湿性などの特徴は保健衛生的な機能性でもあります。


絹の欠点 
 
摩擦に弱い。

繊維がフィブリル構造をしている為、他の繊維に比べ摩耗強度が弱いのです。(摩耗強度は繊維の織り方や撚り等の条件で変わります。)
特に水に触れると非常に摩擦に弱くなるという特性があります。シミや汚れがついた時は、濡れタオルなどでこするのは避けてください。裏側からたたくか、ベンジンなど揮発性の高いもので汚れを落とします。  
 
黄変する。
これは絹を構成しているフィブロイン中に含まれているアミノ酸が、空気中の酸素や紫外線によって酸化・分解を受けてメラニンに変わるからなのです。人間の皮膚と同じで、日焼けをすると肌が黒く変色する機能で、お肌の内側にこれ以上紫外線などの有害物質を取り入れない様にする自然の防御機能なのです。


絹の弱点からその対処法を探ります。

摩擦に弱い
スレ防止加工された商品を選ぶ。
洗濯、脱水、乾燥時の摩擦を避ける。 
 
水じみがおこりやすい
雨に濡れないよう心がける。
汗ジミを作らないよう下着を工夫する。
撥水加工をする(パールトーンなど)。 
 
黄変する
直射日光を避ける。
窓辺や蛍光灯の下に放置しない。
陰干し、風乾後にタンスに保管する(湿度・温度も黄変に関係します。)
黄変を遅らせる具体的な方法としては、洗濯にはカルキなど塩素や鉄、マンガンなどの金属イオンを含まない水を使い、洗剤は中性洗剤を使う。塩素系漂白剤や蛍光漂白剤入りの中性洗剤は使わない。 
 
カビが発生しやすい、虫食いにあう
防虫剤や防カビ剤を使用する。
保管前によく乾燥させ、保管中時々チエックする。
虫干しをする。

2006年09月06日

七五三

七五三とは、子供の成長を節目節目に祝う行事です。
七五三を祝う歳は、昔は数え歳でしたが、現在はその歳になったら行われるようになりました。
お祝いの時期は、当初11月の吉日に行われていましたが、室町時代あたりから15日になりました。
15日にした理由はいろいろありますが、11月の鬼宿日(鬼宿日は鬼が自宅にいる日で最良の日とされます。)が15日にあたるところから決められたとする説が有力です。  
 
髪置(「かみおき」 三歳・男女)の装い
 
 
袴着(「はかまぎ」 五歳・男児)の装い
帯解(「おびとき」 七歳・女児)の装い

2007年01月20日

古典柄とジャズスタンダード

Somethin%27Else.jpg 昨日一日Miles Davis の「Somethin' Else」を流していて「枯葉、Love For Saleは良いわ。」なんぞと思っていたからか、ふと思った。

ジャズのスタンダードも、着物の古典柄もオリジナルのコピーじゃダメなんだ。
スタンダード、古典柄は受け入れられやすい。しかし、それが作品として評価されて世に残るにはオリジナルを吸収、分解、アレンジし、アイディアを加える力が必要なのだ。

ふぅー。らしくないことを書こうとすると疲れるわ。
ps.この枯葉やっぱいいです。美しいです。聴いたことないという方ぜひ聴いてみて下さい。

2007年02月06日

信用

白坂幸蔵さんの訪問着を仕入れました。
高級品を扱うと昔から業界でも有名な問屋さんの商品です。
反端を見ると、生地は三眠蚕を使った濱縮緬のブランド生地(河藤)を使用し、腕の良さと丁寧な仕事で定評の糊置き師と引染め師の名前を表示してあります。
手抜き廉価版の加賀友禅に対するアンチテーゼってところでしょうか。
「信用は一時にして成らず。」長い歳月の中で、現在のような悪い環境の中でも自身はブレずに良い品を作ったり、扱ってこそ信用が得られるのだと痛感しました。

2007年03月21日

百ねずみ(grayish)

ginnezu.jpg  haotbanezu.jpg  rikyuunezu.jpg  sakuranezu.jpg susutakeiro.jpg tetunando.jpg usuhai.jpg
 
銀鼠    鳩羽鼠  利休鼠   桜鼠   煤竹色 鉄納戸  薄灰 
 
 
「鼠色」といえば、洋装の世界では一時期サラリーマンのスーツを「ドブネズミイロ」とか酷評したものです。
しかし、日本には江戸後期から俗に「四十八茶・百ねずみ」という言葉があり、派手ではなく、落ち着いた色調、地味ではあるが色気のある色として好まれてきました。
現在の色の世界でも「Grayish」と呼ばれるトーンとして多くの色があり、あらゆる分野で多用されています。
近年アヴァンギャルドな着物を好まれる人達からは「面白味がない。」などとも言われますが、派手でなく、落ち着いた色調、微妙な色彩の味わいは現代の生活空間にふさわしい色と言えるのではないでしょうか。

2007年03月23日

絽縮緬

ちょっと不思議に思っています。絽縮緬。

私の認識では単衣から薄物の間にちょこっと着る贅沢な着物と思っているのですが、何せ暑い。

絽ちりの半衿を付けただけでそこに熱がたまるような気がするほどです。 
 

でもネットでは絽ちりに関する話題が結構多いです。

実際今でもそんなに絽ちりをお持ちの方が多かったり、売れたりしているんでしょうか?

勉強不足でお恥ずかしいですが、不思議に思っています。

2007年04月23日

絹が好き

日本は元来絹と麻の国でした。
なかでも絹は人間の肌と同じ成分(タンパク質)でできている肌にとても優しい繊維です。
また吸湿性、透湿性(通気性)、保湿性、保温性など複雑な性質ををバランス良く保ち、人に快適な環境を提供してくれます。まさに天の恵みとしか言いようがありません。
高価であるとか、弱いという欠点もありますが、店主にとって絹はそれらの欠点を補って余りあるものです。
こちらでは、店主が着用していて強く感じている絹の長所について述べます。

なお絹の特性については『独立行政法人「農畜産業振興機構」シルク情報のページ』に詳しく解説されていますので参考になさって下さい。

夏は涼しく、冬は暖かい
絹の着物が暖かいという意見には大抵の方に賛成して頂けると思います。
しかも一見矛盾したような、夏には涼しく感じる機能が吸湿性、透湿性(通気性)で実現されます。衣服の中にたまった湿気を吸収して、さらっとした着心地になるのです。 
 
抗菌性があり、雑菌の繁殖を防ぎ、防臭効果があります。
綿の場合、保水性が高く雑菌の繁殖の元になり、異臭が気になる場合がありますが、絹には抗菌効果もあり防臭効果が高いと思われます。下着などの場合には重要な効果だと思います。

2007年04月30日

初コーディネート_1

coordinate01_230%2B230.jpg娘がしばらく土曜日曜に店を手伝う事になり、単衣の仕事着を自身で初コーディネート。
西陣御召に本筑の小袋と長襦袢を選びました。
少し地味な上がりになりそうな気もしますが、おやぢの感覚と違うコーディネートで興味津々。
女房も「今風でイイんじゃない?」とOKを出して無事決定。仕上がりが楽しみです。

2007年06月23日

無地感覚に気を付けろ

最近、洋服で着慣れたグレーやベージュ系の無地感覚の着物に、同色系のアッサリした帯を締めるスタイルが好評のようです。
このようなコーディネートは、比較的簡単に品の良さを演出でき(というより、よほどの組み合わせをしない限り下品になりようがない)一見無難なコーディネートともいえるでしょう。 
 
しかし、このようなコーディネートでは「ずくめ」の印象にとられやすく地味になりやすい傾向があります。
また、露出部分(顔や首、手足。主に顔)に視線が集中する傾向があります。
目力というか顔力(?(^_^;) に自信がある芸能人の人達などにはうってつけかもしれませんが、逆に「この女優さん、老けたんじゃない。」などというマイナス面もあります。
また、ある程度存在感や質感のある材質のものを選ばないと、薄っぺらな印象になりやすい組み合わせでもあります。
簡単そうで、結構難しいものです。

2007年07月20日

夏はきぬ

というより「夏も絹」。

夏は、木綿、麻混を着ますが、ちょっとお出かけとなるとやはり絹物です。 上布というてもアリですが、横着者で絹大好きな店主はやはり。 上布は一応「小千谷ちぢみ」「能登上布」を持っていますが、着姿と始末のてんで「シワ」が店主には気になります。まぁあまりシワになりすぎていなければ見た目はとても涼しげなのですが・・・。 それに麻の大きな特徴である「接触冷感」(触った時の涼しさ)も一番上に着る着物となれば、あまり意味がないようにも思います。生地が丈夫ってのは良いですが。

絽や紗を別にしても、夏の絹物って結構いろいろあるんですよ。 いちおう有名どころの紬は「夏・・・紬」と揃っていますし、 「絹芭蕉」(いいですねー。清々しそうで。「絹芭蕉の花が咲いたよ」\(`´)BAKA!)、「・・・上布」、「・・・縮」とアイディアいっぱいの商品が、絹100%、混紡で作られ、怪しさいっぱいな(^_^;) ネーミングをされています。 それぞれによく特徴を研究してあり楽しめます。

2007年09月08日

初コーディネート弐

omeshi_01_80_250.jpg娘の初コーディネートの御召と長襦袢の単衣が仕立て上がりました。
帯とのコーディネートは「ちょい地味」を認めながらも、本人は満足そう。
着付けも半幅帯なら楽勝とのことでおやぢととしてはちょっとうれしい。

2007年11月06日

次々と

よくもまぁ次々と思いつくモノです。
詐欺のような販売方法。 
 
着物が無料でもらえる→高い仕立代を取って、しかも安物の帯、襦絆、小物などを高く売りつける。
呉服展示会のアルバイト(日給1万円)→客を呼べなかったら本人に買わせる。
着付けの無料講習→展示会に連れて行き、取り囲んで着物を買わせる。 
 
この不景気に世の中そんなに甘くない。お気を付け下さい。

2007年11月15日

今日は何の日

今日11月15日は「七五三の日」、「きものの日」、「かまぼこの日」、「昆布の日」。
「七五三の日」
男児は数えで(3歳と)5歳、女児は3歳と7歳の年に、成長を祝って神社に参詣する日。

2007年11月28日

可愛い落款

ono_junko_rakkan_110%2B150.jpg辻が花染め作家「小野順子」さんの落款です。
なぜか店主はこの落款が大のお気に入りです。
目などは描いてないのですが、見るたびにこちらの精神状態によっていろいろのうさぎの表情が目に浮かびます。
「これはうさぎの後ろ姿だよ。」って人もいるんですが・・・



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2007年12月17日

只今女将修行中

someobi_sawai_200_194.jpg娘が気に入った女房の加賀友禅染帯です。
20年以上前の沢飯芳雄氏の作品なのですが、当時はこれくらい大きな椿柄がよく売れました。 
 
その時女房が着ていた着物は娘の好みには合わないらしいので、この帯に合うコーディネートを自分で考えてみるとのこと。
自分の手持ちの着物や、女房の箪笥の中を覗いていましたが、地色がネックのようで、苦戦しています。
何回か着替えていたのですが、今ひとつ納得出来ないようで、今回コーディネート写真はNGだそうです。 
 
さて、どういう結果になるのか楽しみです。

2008年05月06日

暑いし、ヒマだし。

20080506_2.jpg暑いし、ヒマだし、本日2度目の投稿です。(^_^; 
 
弟が帰省してるんですが、ゴルフに行っちゃったし、息子は放浪から帰ってきていないし、娘は女房の手伝いで筍を茹でるのに忙しがっているんで誰も遊んでくれません。 
 
これは3年以上も前に作った片貝木綿です。
ジーンズスタイルがわりで、身丈も八分ほど縮んで、藍もいい加減に色落ちして(写真よりはキレイです。)イイ感じになっています。
毎年今頃から、ステテコとTシャツの上に襦絆なしで着ています。 
 
しかし、こうやって胸元を見ると江戸時代の左官屋さんか大工さん、呉服屋には見えませんなー。
まあもともと大店の店主って訳ではないし、今日は犬の散歩にも行かなきゃならんし、天気が良いんでウィンドウのガラス磨きもしなきゃならんもんね。
ジーンズスタイルでOKってとこでしょうか。

2008年07月22日

値上げ!

やはり、値上げだそうです。
半月前くらいから、パールトーンや和装小物が値上げラッシュです。
せっかくご好評いただいている当店の「お買得」も、仕入値が少しずつ上がってきているものがけっこうあります。
石油関連の商品はモロに上がっています。部分的にでもプラスチックを使っているものは値上げされています。

値上げと言ってもいろいろあって、
ストレートに販売価格も仕入れ価格も上がるもの。
品質を落として販売価格は据え置き。(これは仕入中止です。)
製造元の都合で販売価格は据え置きで仕入値が上がるもの。(これが一番辛いです。(;^_^A アセアセ…)
値上げを予想されるものはできるだけ仕入れておいて対抗するしかなさそうです。
いずれにせよ、つらいです。

2008年07月31日

着物化するゆかた

3年くらい前の着物雑誌『七緒』に「大人のゆかた・ゆかた以上、着物未満」なる特集がありました。
当時「ゆかたの次」を考え続けていた店主にはとても気になるタイトルでした。

そして今年2008年、「このゆかたは9月にも着られますか?」「地味かも知れないけどこの柄が好き。」「着物っぽい柄のはないですか。」「このゆかたじゃ襦絆を着たら変ですか。」など、お若いお客様のゆかたに対する意識の変化が感じられるご質問やご意見が多くなりました。
当店でも「カッワイィ」が全てのテーマだった(^_^; 娘をゆかたの仕入に参加させてみると、私の好みを意識したのかも知れませんが、少ない色数、あっさりした柄付けのものを中心に選んでいるのです。
もちろん娘が年齢を重ねていることもありますが、お若い方の「ゆかた」に求めるものに変化を感じざるを得ません。

業界では今年はゆかたの動きがにぶいと言われていますが、イベントには相変わらず多くのゆかた姿を見かけます。
この状況がなくならない内にゆかたを売る側の意識を見つめ直し、、時期的な「ゆかた以前」、「ゆかたの後」の着物をフォローすることも考えなければと思っています。「ブーム」は「ブーム」でしかなく、いつか終わるものだから。

2008年10月29日

来年のカレンダー

20081029.jpg早くも来年のカレンダーが出来上がってきました。
あと2ヶ月あるのに、もう今年も終わりって気になります。
歳のせいか一年の過ぎるのがあっと言うまです。しかも何をしたという感慨もなく終わるような気がします。
歳を重ねるともっと早くなるんでしょうか。それとも感動のない日々を過ごしている証拠かなー。

ところで、このカレンダー。たいして綺麗というわけでもなく、書き込むスペースがあるのが取り柄という感じでしたが、近年カレンダーを配るお店も少なくなったからか待っていて下さるお客様がけっこういらっしゃいます。

いまは日本の経済、政治、社会はどうなっちゃたんだろうって感じですが、来年に期待しても良いのかな?

2008年12月08日

ナチュラル系

20081208rawsilk.jpg去年あたりから、お若いお客様で、普段着というかおしゃれ着にナチュラル系(?)のコディネートを好まれる方がちらほらお見えです。

店主もおしゃれ着としては好きな部類のコーデなので一生懸命ご相談にのっているうちにこのマフラーのことを思い出し、お客様にもこの系統のロウシルクの大判ストールを何枚かお薦めして喜ばれました。
ただ洋服でもナチュラル系でまとめるとなると素材の質感がものをいうのですが、和装ではそれらしいアイテムが少なく苦労します。
ひょとして娘に相談したほうがイイかな。


2009年04月05日

着付けの準備

明日は小学校の入学式。
娘にも何件か着付けの依頼がきています。少しは特訓の成果に自信があるのか、あまり緊張はしていないようなんですが、お預かりしている着物や襦袢、帯の下準備の多さに戸惑っているようです。
大きな畳み皺をとったり、汚れを点検したり、半衿、伊達衿を付けたり、着付け用品が足りているか確認したりと大忙しです。
もちろん着付けはその技術の上手下手が一番大切ですが、お客様に評価されにくい下準備がちゃんとしたうえでの仕事です。そこをしっかり理解して一日も早く女将の技術まで到達してください。

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2009年04月08日

花・華・花

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0408-mokuren02.jpg午前中金沢へ行ってきました。

問屋団地には白木蓮がたくさん植えられているのですが、場所によっては散り始めているものあり、これからという木もあります。
急いで草履とかんざしを注文し、次は貸衣装の「花雅」さんへ。

 

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ちょうど新しい白の打ち掛けが展示してありました。
白無垢とはいえ、最近はポイント的に色柄の入ったものもよくでるそうです。
こちらは松と鶴の地模様に丹頂と梅が色糸で刺繍され、清楚な中に可憐な雰囲気を醸し出していました。
うっとり見とれている娘をせっついて、今度は東山の「二木」さんへシミ抜の依頼に。

二木さんは加賀友禅の整理、補正を行う調整屋さんで2004年には現代の名工に選ばれ、当店がもっとも信頼を置く技術者です。
今回もちょっとやっかいな品を持ち込んだのですが「やってみましょう。」のご返事をいただいたので一安心。娘のご挨拶もそこそこに、兼六園へ。

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0408-kenrokuen02.jpg浅野川の川沿いも、お堀も兼六園もみごとに開花。まだ正式には満開ではないとのことですが、平日のお昼にもかかわらず人、人、人でいっぱいです。

やはり日本人には桜です。なんとなく心が浮き立ちます。
慌ただしく、短い滞在時間でしたが、正月以来多くの出来事にただ走り続けてきたような気がする娘と私にはありがたい時間でした。

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